フランスと並んでワイン大国として名高いイタリア。そのワインの特徴は地域ごとに広がるバラエティの豊かさです。北から南まで全20州すべての州でワインが造られ、しかも気候も品種も各州で全く異なるイタリアは、まさしく一つの州がそれぞれ独立した国のようなもの。「イタリアワイン」一括りにするのも憚られるほど、多種多様なワインが造られています。
一番の魅力は、その固有品種の多さ。イタリア全土で2,000以上の土着品種が存在するといわれ、その全てを知るのは不可能といっていいほど。生産者が自分の土地と品種に誇りを持っている、まさに郷土愛の結晶。
一方で、カベルネ・ソーヴィニヨンやシャルドネなどの国際品種も多く栽培され、様々なスタイルのワインが造られるようになりました。スーパー・トスカーナのような、国際品種やフレンチオークの小樽熟成を取り入れた革新的なワインも多数存在します。まさに無いスタイルのワインが無い、好きなスタイルが必ず見つかるのがイタリアワインの面白さです。