フランスの北東端に位置するアルザスは、他のフランスワインの産地とは異なり、ドイツとフランスの影響を強く受けています。これは、この地域がここ数世紀の間にドイツとフランスの主権を行ったり来たりした結果であり、アルザスの建築や文化だけでなく、ワインにも顕著に表れています。
アルザスのワインは3つの主要アペラシオンのもとで作られています。白ワイン(甘口と辛口の両方)はアルザスとアルザス・グラン・クリュ、スパークリングワインはクレマン・ダルザスです。この地域で生産されるほとんど全てのワインは、これら3つの呼称のいずれかに当てはまります。アルザス・グラン・クリュは、この地域の南北に分布する51のブドウ畑のうちいずれか一つで造られます。