コレクション: ドメーヌ・ショーンハイツ

フランス - アルザス
68230 Wihr-au-Val
極限状態で生育するブドウ

アルザスのワイン街道の端に位置するショーンハイツのブドウ畑は、ヴォージュ山脈の始まりにある壮大なマンステール渓谷の急斜面に集中している。

この斜面はアルザスで最も標高の高いブドウ畑で、時にはトラクターも入れないほどの急斜面もある。

花崗岩質土壌において極限ともいえる状態で生育するブドウの生命力によって、アルザスの高貴で純粋かつ繊細な表現を生み出されている。

畑全体をしっかりとした管理をする中、古木が植えられている区画においては花崗岩のテロワールの表現を追求するため、より一層の厳しさで畑仕事が行われる。これらのショーンハイツのドメーヌのリュー・ディのブドウからは、デリケートで繊細、ピュアでミネラル感のあるワインが産出される。

環境保護活動

ショーンハイツ・ファミリーは、持続可能なブドウ栽培の実践と、HVE(High Environmental Value:高環境価値)が示す認証農業の原則に従って、全ワインを生産している。

これには、水、空気、土壌の汚染を最小限に抑えること、土壌の長期的なバランスを維持・支援すること、畝間に天然芝を植えること、すべての作業において必要なものに限定すること、ブドウの樹を厳しく選別して手摘みで収穫すること、素材(ボトル、コルク、ラベルなど)を選択する際に二酸化炭素排出量を考慮することなどが含まれる。

ドメーヌの設備

・ブドウの受入所と圧搾機は、重力を利用するため、ワイナリーより高い位置に設置されている。 ・空気圧式圧搾機で全房圧搾が可能。 ・総容量1,000 hlの温度調節可能なステンレス・タンク(タンクの平均容量は35 hl)。 ・ピノ・ノワールの熟成のために、ブルゴーニュ産フレンチオーク(アリエ産)の樽を毎年4分の1ずつ更新。 ・200,000本のボトルを適切な状態で保管できる空調設備。

個別の圧搾 それぞれの区画と品種が個別に圧搾される。最後の選果を経て、房全体がプレス機にかけられる。すべての設備は、輸送中のブドウへの衝撃やストレスを避けるために特別に考案された。このように果実を尊重することで、品種と土壌を忠実にワインに表現できる。 ニュアンスと繊細さの間の "コントロールされた 厳格な衛生管理、発酵の完璧な温度管理、絶え間ない正確なフォローによって、ワインの自然な表情を正確に表現することができる。ショーンハイツ・スタイルの特徴は「率直さ、透明感、純粋さ 」。ストーリーは自然によって書かれ、ニュアンスに富んだ繊細な解釈は、ドミニク、アンリ、アドリアン・シェーンハイツの深い醸造学的経験によってもたらされる。

ショーンハイツの歴史

中世、ヴィール=オー=ヴァルのブドウ畑は、有名なハプスブルク家とリボーピエール家に属し、すでに高品質のワインを生産することで名声を得ていた。マンステール渓谷の中心に位置するこの場所は、アルザスの土壌で輝かしい未来を築くための条件をすべて満たしていた。

しかし残念なことに、歴史の波がその未来を破壊し、第二次世界大戦の終わりには荒廃しか残さなかった。

1970年代、アンリ・シェーンハイツは、生まれ故郷であるこの地をこよなく愛し、ほぼ全滅状態にあったこの美しいブドウ畑の再生に取り組んだ。

当時、この地域は混農状態であったため、彼はゆっくりとヴィール=オー=ヴァルのブドウ畑の元の姿に戻すよう尽力し始めた。土壌を整え、急斜面に植え替えるのは困難な作業で、現在もアンリ・ジュニアが妻のドミニクの助けを借りながら取り組んでいる。

1980年、ドミニクと若きアンリ・ショーンハイツは、醸造学とブドウ栽培学を専攻し学校を卒業したばかりで、最初の収穫に取り掛かった。それは彼らにとっては、物語の白紙のページに文章を綴り始めるを待っているような喜びだった。村で唯一の独立系ワインメーカーであるこの若い醸造家たちは、すぐに自分たちのスタイルを定義し始めた。

1995年"vingt sur vins"を初受賞。それ以来、受賞は増え続けている。

Guide Bettane & Desseauve、Guide Hachette、Le Point、Wine Spectator、Wine Advocate、James Suckling、International Wine Challenge、Decanter Awardなど。

2015年には、La Revue du Vin de France誌のle Guide Vert des meilleurs vins de Franceに初めて選出された。

2020年には、星付きドメーヌのみ入会が許されるクラブに加わった。