コレクション: シャトー・ポンテ・カネ
【ボルドー左岸の価値観を変えた革新と信念の象徴】
メドック格付第5級にありながら、いま世界で最も注目されるシャトーの一つ。 それがシャトー・ポンテ・カネ。格付けや伝統という枠組みを超え、「生命力のあるワイン」を追求する信念によって、ボルドーの常識を塗り替えた存在です。
ポイヤック村の中心に位置し、第一級シャトー・ムートン・ロスチャイルドに隣接する好立地。1855年の格付け以来、優良なテロワールは知られていましたが、真の変革が訪れたのは2000年代に入ってから。オーナーのアルフレッド・テスロン氏は、「畑こそワインの魂」という哲学のもと、いち早くオーガニック、そしてビオディナミ農法へと完全に転換しました。 化学的な介入を排し、馬による耕作、自然な生態系の再構築、月のリズムに沿った畑仕事。 この地に眠る真のポテンシャルを引き出すための、徹底したアプローチが行われています。
ワイン造りにおいても革新は続きます。重力を活かした醸造、セメントタンクや大樽、アンフォラなど多様な容器を使い分け、テロワールの個性を最大限に引き出すスタイルは唯一無二。過度な抽出や樽香で飾り立てることなく、ブドウ本来の生命力と純度を表現することを重視しています。
その結果、シャトー・ポンテ・カネは格付けという概念を超えた評価を獲得。ロバート・パーカーによるボルドー第5級史上初のパーフェクトスコア「100点」を複数ヴィンテージで獲得し世界中のコレクターとプロフェッショナルから熱狂的な支持を得ています。「グラン・ヴァンとは何か」という問いに対し、自然と人の共鳴によって生まれる“本質”を提示した稀有な存在です。
味わいは圧倒的なバランスを備えています。カベルネ・ソーヴィニヨンを主体にした構成ながら、硬質なだけではなく、実にしなやかでエネルギーに満ちたテクスチャー。ブラックベリー、カシス、スミレの香りにスパイスやグラファイトのニュアンスが重なり、果実の密度とミネラル、長大な余韻が調和します。その佇まいはまさに「静かな力」。 ポイヤックのクラシシズムを継承しながら、次世代のボルドーの姿を体現しています。
ポンテ・カネは、決して派手さを追わず、ただひたすらにテロワールの真実を追求するシャトーです。然と向き合い、畑に耳を澄まし、純粋なエネルギーを宿したワインを生み出す。 その姿勢は世界の造り手たちにも強い影響を与えています。 いま、ボルドーというクラシックの世界にあって、最もモダンで、そして最もピュアな存在。 それがシャトー・ポンテ・カネの本質なのです。