サンセールの頂に創立以来数世代にわたりワインを造り続けているフワシエ家は、この地における最も古いワインメーカーファミリーのひとつです。(1749年創立)
1923年、ドメーヌは仲間と一緒にパリで開催された農業コンクールに参加しました。 当時サンセールのワインを知る人は誰もいなかったにもかかわらず、この無名のワインは 今日の成功を予見するかのように多くの人々を魅了しました。
2000年に10代目のブノワ、そして2001年にポールが加わり新しい世紀の幕開けとともに、ぶどう園に新しい経営と栽培方針がもたらされました。今日ではワイナリーは約56ヘクタールにまで拡張され、80%は高貴で非常に古い品種であるソーヴィニヨン、残りの畑には繊細でエレガントな黒ぶどう品種ピノ ノワールが栽培されています。
彼らは伝統的な農業、すなわち先祖代々培われてきたビオロジックやビオディナミのメソッドに最新の設備を導入した新しい方法を組み合わせて実践しています。ドメーヌの特徴として80年代から区画毎にワイン醸造を行っており、サンセールでは彼らはこのような醸造方法のパイオニアでした。
石灰岩質の土壌でオーガニック農業を行い、オーク樽は使用せず酵母をごく少量加えることで、ピュアでミネラル感のあるソーヴィニヨン ブランを実現しています。彼らの造るワインは、はち切れんばかりの純然たるパワフルさというより、洗練されていてエレガントな味わいが魅力となっています。