【7億5000万年前の片岩が育む、エンジェルの名を冠したワイン】
ロック・デ・ザンジュはマジョリィとステファン・ガレ夫妻により 2001 年2 月に設立されました。マジョリィはコート・ロティの近くで育ち、幼い頃からワインに関わってきました。北ローヌのイヴ・キュイユロンとピエール・ガイヤールの元での研修を通してモンペリエで資格を取得しました。
石英鉱脈上に植えられた一本のカリニャンの樹が、ドメーヌの名前の起源となっています。ブラックシスト(黒色片岩)に囲まれた白い土壌はロック・ブランと呼ばれており、白い岩を意味します。エンジェルを石英鉱脈土壌のシンボルに見立て、Roc des Anges (エンジェルの岩)となりました。
畑は非常に古いシスト(7億 5千万年前の片岩)の上に広がっています。純粋な粘土層が圧縮されたために、柔らかくて薄片状にはがれやすいという特徴があります。岩盤の厚さは1m未満。葡萄の樹が根を張るには最適な条件となり、6月にもたらされる渇水と暑い気候にあっても元気を取り戻すことができます。
ワインの多くはコンクリートの大桶で熟成、木製樽での熟成は硬く表情のないワインから柔らかく表情豊かなワインへと変貌させることができます。そのため、彼らはブルゴーニュ産の高級樽(3 年~5 年物)を中心に、新樽もいくつか使用しています。
「シンプルに徹することがルール」とはいえ、実践するのが一番難しいのです。観察し、味を吟味し、時を待ち、テロワールの特徴を最大限に表現する方向へと導きます。熟成はヴィンテージにより求められる条件が異なってきます。