1月の旬といえば、やはり寒ブリ。
冬の冷たい海で身が引き締まり、脂がしっかりと乗った寒ブリは、刺身でも焼き物でも、日本の冬の食卓を代表する存在です。
ただしここでよく聞くのが、
「脂が強い魚にはどういうワインを合わせるのが良いの?」
という声。
実はそれ、ワインの選び方次第で大きく変わります。
ポイントは「脂 × 酸」
寒ブリの魅力は、濃厚な脂と旨み。
この脂を心地よく流し、後味をすっきりまとめてくれるのが、酸をしっかり持った白ワインです。
たとえば、フランス・ロワール地方のサンセール・ブラン。
柑橘やハーブのニュアンスと張りのある酸が、寒ブリの脂を切り、驚くほど軽快な余韻を生み出します。刺身や軽く塩を振っただけのシンプルな食べ方と、まさに理想的な組み合わせです。
▶おすすめワイン
サンセール プレミス ブラン 2023 ドメーヌ・ピエール・モラン

同じソーヴィニヨン・ブランでも、ハーブや夏草の印象が強いものよりも、石灰質土壌由来のシャープな印象、さらに言えば塩味のニュアンスも感じられるところから、サンセールはベストな選択だと言えます。
一方で、照り焼きや甘辛いタレを使った料理には、軽やかな赤ワインもおすすめ。
樽の効いた重たい赤ではなく、果実味が前に出たピノ・ノワールのようなタイプを選ぶことで、醤油やみりんの甘みと美しく調和します。
和食だからこそ、ワインは「主張しすぎない」ものを
寒ブリのような素材の力が強い料理には、
ワインも主役になりすぎないことが大切です。
華やかさよりも、
・酸
・ミネラル感
・透明感のある果実味
こうした要素を持つワインこそ、和食と自然に寄り添います。
▶おすすめワイン

ブルゴーニュのピノ・ノワールの中でも、酸が際立ち色調が淡いタイプよりも、果実味がしっかりしていて樽のニュアンスも感じられるものの方が、照り焼きの甘辛いタレとよく調和します。
ブルゴーニュの中でも、産地でいえばコート・ド・ボーヌの赤がベストです。
「魚には日本酒」という固定観念を少しだけ外してみると、
寒ブリとワインの新しい美味しさに、きっと出会えるはずです。
是非寒ブリとワインのペアリングを試してみてください。