Collection:
Château Les Garelles
フランス - ボルドー
シャトー・レ・ガレル
ボルドー市街から北へ約30km。ジロンド河右岸に広がるブライ・コート・ド・ボルドーの中心、サン=クリストリ=ド=ブライ村に、家族経営のシャトー・レ・ガレルはあります。粘土石灰質の土壌、標高約50mの水はけに恵まれた畑──ブドウがゆっくりと、調和のとれた成熟を迎えるための条件が揃った土地です。
物語の始まりは1997年。ノヴォア家はパリを離れ、この地のシャトーを引き継ぎました。「土を耕し、自らの手でものを造り、シャトーに再び命を吹き込みたい」という想いからの、家族の再出発でした。
転機は2009年。農業技師でありエノロジスト(醸造家)でもある長男トマ・ノヴォアが、畑のオーガニック&ビオディナミ転換と、添加物に頼らない醸造への挑戦を開始します。2014年には酸化防止剤無添加の赤ワインを初リリース。2016年には白・ロゼへと広げ、USDAオーガニック認証を取得。2018年、同じくエノロジストの弟アドリアンが合流し、兄弟は「テロワールに深く根ざした、誠実なワインを造る」というビジョンを共有します。2019年には全区画がビオディナミ農法へ移行。2023年には有機JAS認証を取得し、日本のワインラヴァーへの扉も開かれました。
45ヘクタールの畑に植わるのは、赤のメルロ、カルメネール、マルベック。白のソーヴィニヨン・ブランとソーヴィニヨン・グリ。熟成はすべてステンレスタンクで行い、果実味と鮮度、テロワールの素直な表現を守ります。赤はきめ細かなタンニンと美しい骨格、白は生命感あふれる酸と伸びやかな香り。飾らず、澄んだ味わいの中に、この土地の個性がまっすぐに映し出されています。
「テロワールとは、植物・気候・土壌が織りなす三幅対。その中心にいるのは、人間だ」──トマの言葉です。自然に敬意を払い、人の手で丁寧に育まれた一本。グラスの向こうに、ブライの風景と兄弟の物語が広がります。