【サヴォワの魂を映し出す芸術的ワイン】

アドリアン・ベルリオーズは、ジル・ベルリオーズの従兄弟が2006 年にヴィヴィエにドメーヌを設立。才能と意欲に満ちあふれています。

畑においては妥協を許さない厳格な作業を行い、小さな村シニャンに標高390mの険しい立地の畑を含む約5haの畑は、サヴォワを代表する美しいモザイク画のような全ての畑でオーガニック農業を導入。急斜面のブドウの木も含め、ビオディナミ栽培（2020年デメテール認証取得）を実践しています。

畑は硬い岩石と石灰岩の土壌にある、時に50%もある極端な傾斜で、サヴォワの典型的な品種であるジャケール、アルテス、マルヴォワジ、ベルジャン(ルーサンヌ)、モンドゥーズ、ペルサンで全て化学肥料を使わずに栽培しています。

セラーでは亜硫酸塩を使わずにさまざまな発酵槽を使用してワインを醸造。生産量が限られ、超入手困難となっている彼のエネルギッシュで多彩かつ実直なキュヴェは、現代的でありながらサヴォワ地方のアイデンティティに根付いており、称賛されています。毎年確実に進化し、優雅に熟成しており、多くの努力と、ビオディナミ栽培の質的アプローチにより現在サヴォワで最も有名なワイン生産者の一人となっています。

わずか5ha強の畑から、14種類のキュヴェを産出するため生産量は非常に限られており、彼のような職人技を駆使したワインはなかなか手に入らないのが現状です。

気品と純粋さに満ちたボトルから、フィネスと余韻の長さに満ちた深く感動的な果汁が溢れ出し、アドリアンのワインは無限の喜びを与えてくれます。優雅に熟成する各キュヴェの多様性、エネルギー、率直さに感服します。毎年、この地域の最高峰の生産者としての地位を確かなものにしており、アルプスの畑でさらなる高みを目指す若いワイン生産者にとっても模範となる存在となっています。