【巡礼路に刻まれた情熱、家族が紡ぐワインの物語】
150年前、ララインサル家はアイェグイにボデガを購入しました。イラチェ修道院に隣接し、モンテジュラ山の麓、有名なサンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼路の途中に位置します。パゴ・デ・ララインサルの創設者である偉大なる祖父ルイ・ララインサルは、テンプラニーリョの畑をつくり、少量のワインを生産する小さなボデガを立ち上げました。1929年のバルセロナ国際博覧会を機に開催されたワインコンクールでは金賞を受賞しています。
その後、次第にララインサル家はワイン造りから遠ざかるようになりました。しかし、ミゲル・カナレホにとって当時の思い出はパゴ・デ・ ララインサルと共に今でもくっきりと蘇ります。
2001年、彼は何年も温めてきた夢を実現しようと決意。家族の土地でワインを造り、ここにしかない商品を世界に届けることです。二人の子供がその夢を手伝ってくれました。ミゲルは技術的な面を統括し、イレーヌ・カナレホはマーケティングとセールスの責任者として活躍しています。
今日では13haのボデガを所有し、マイクロマネジメントと呼ばれるメソッドを実践。土壌を熟知することで各区画での生育を管理し、季節に関係なく必要な時期に灌漑を行っています。ブドウは手摘みで注意深く選果します。