Martin's Lane Winery
マーティンズ・レーン・ワイナリー
【ピノ・ノワールとリースリングだけ。重力が導く、単一畑の真価】
Martin's Lane Winery(マーティンズ・レーン・ワイナリー)は、カナダ・ブリティッシュ・コロンビア州オカナガン・ヴァレーのケロウナに拠点を置くワイナリーです。造るのはピノ・ノワールとリースリングの2品種のみ。自社畑のブドウを単一畑、さらに単一区画ごとに造り分け、生産者は自らを「世界で最もラディカルなピノ・ノワールのワイナリー」と称しています。
醸造所は建築家トム・カンディグの設計。耐候性鋼(コールテン鋼)、コンクリート、ガラスで斜面に掘り込んだ6層のグラビティフロー構造で、洗浄用を除き館内にポンプは1台もありません。受け入れから瓶詰めまで、ワインは上から下へと重力で流れていきます。
発酵は天然酵母による自然発酵。ピノ・ノワールは濾過・澱引きを行わず、常に無清澄で、重力によってボトリングされます。収量はピノ・ノワール5t/ha、リースリング6t/haに抑え、Simes Vineyardだけでピノ・ノワール7クローンを植樹。ゼニス(Zenith)、ヒエログリフ(Hieroglyph)、トランセンデンス(Transcendence)という単一区画のワインも手がけます。
畑は標高約400〜600m、北緯50度。火山性土壌と、2度の氷河後退が残した氷堆石が広がります。ナラマタ・ランチのリースリングは1976年植樹の古木。英国のワインライター、ジェイミー・グッド氏は2022年のピノ・ノワールに94〜97点を与えています。