―― ブルゴーニュ北端からアルザスまで、透明な果実と繊細な酸の世界へ ――
■ はじめに
華やかな香りと繊細な味わいで愛されるピノ・ノワール。
その魅力が最も純粋に表れるのは、実は「冷涼な産地」にあります。
この記事では、日常の食卓にも取り入れやすい価格帯の中から、冷涼感とエレガンスを兼ね備えた3本を厳選しました。
近年は地球温暖化の影響もあり、コート・ドール(ブルゴーニュ地方)のワインから、かつてのようなピュアでエレガンスを備えたようなピノ・ノワールが減りつつあります。
また、為替や原油高の問題、そして世界的な人気もあり、コート・ドールのワインは手の届く範囲の価格帯から逸脱しつつあります。
そのような情勢の中、比較的廉価にピノ・ノワールを楽しめる産地として提唱したいのが、ブルゴーニュの北端・コート・ドーセール、ロワールのサンセール、そしてアルザス。
三つの産地がそれぞれに描く「冷涼ピノの個性」をお楽しみください。
■ ① コート・ドーセール ルージュ 2023
ドメーヌ・ゴワゾ(ブルゴーニュ北部サン・ブリ)

石灰質土壌と冷涼なミクロクリマが生む、透き通るような果実味。
チェリーやラズベリーの香りに、繊細な酸とミネラルが溶け合い、軽やかながら奥行きのある味わいに仕上がっています。
しなやかなタンニンは、鴨のローストや鶏肉のクリーム煮など、旨味のある料理と好相性。
「ブルゴーニュの端に、ここまでの完成度があるのか」と感じさせる一本です。
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■ ② サンセール プレミス ルージュ 2022
ドメーヌ・ピエール・モラン(ロワール・サンセール)

白ワインの印象が強いサンセールですが、ピノ・ノワールの赤も見逃せません。
ロワール特有の冷涼な気候がもたらすピュアな果実味と、軽やかなタンニンが絶妙なバランス。
ブルゴーニュとは異なる透明感と、ややスパイシーな風味が魅力です。
鶏のグリルや和風出汁を使った料理など、日本の家庭料理にも寄り添う柔らかさを持ちます。
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■ ③ アルザス ピノ・ノワール 2023
ドメーヌ・ショーンハイツ(アルザス)

花崗岩質土壌と山風が育てる、フレッシュで軽快なスタイル。
赤い果実のアロマに、わずかなスパイスと土のニュアンスが重なり、飲むたびに透明な景色が広がります。
冷涼な酸が全体を引き締め、和食との相性も抜群。
焼き鳥や鰆のソテー、茸のソテーなど、季節の味覚とともに楽しみたい一本です。
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さらに、こちらのピノ・ノワールは鴨肉との相性もバッチリ。実際のペアリングを動画で紹介してますので、よかったらこちらもご覧ください。
■ まとめ
冷涼な気候が育むピノ・ノワールには、果実の純粋さとミネラル感、そして食卓との自然な調和があります。
華やかさよりも「繊細な美しさ」を求める方にこそ、これらのワインは響くはずです。
高価なグラン・クリュでなくとも、テロワールの魅力をしっかり感じられる3本。
ぜひ、お試しください。